タイに来る前からトムヤムはよく食べていたのだけれど、タイに来て初めてトムセープを食べた時の衝撃といったら!
なにこれ、美味し~! あ~、でも辛い!
タイに来てまだ日が浅い私に、これぞタイ料理と教えてくれた料理ともいえます。
タイ料理といっても、トムセープは、イサーンと呼ばれるタイの東北地方の料理です。
私が初めて食べたのも、ソムタムやガイヤーンなどを売る屋台に毛が生えたようなお店でした。
どれもこれも安くて美味しいのにも感動しましたが、このトムセープは電気ショックを受けたくらいの感動でしたね~。
トムセープは、トムヤムに似ててほぼ同じハーブ類を使います。
具材はいろいろですが、スペアリブや内臓などコッテリした材料を使うことが多いです。
コッテリしたものだからこそ、ナムプリックパオ(チリソース)を使わずにスッキリさっぱり仕上げるのでしょう。
辛さも酸味もしっかり🌶🌶🌶
แซ่บ (セープ)は、美味しいという意味です。
ต้ม(トム)は煮る、つまりต้มแซ่บ(トムセープ)は、美味しい煮物ってことになりますね~。
話しは違いますが、漫画「ゴールデンカムイ」を今読んでいます。
アイヌの食の話が興味深くて、よくこんなに調べたなあと感心しながら読んでいます。
他の漫画に比べて、かなり読むスピードが遅いんですよね~、それだけウンチクがたくさん!
その中でアイヌのアシリパちゃんが「ヒンナ、ヒンナ」って言いながら食べるシーンが何度も出てきます。
主人公の杉本も、アシリパちゃんと行動を共にしていて、何か食べて美味しかったら「ヒンナ、ヒンナ」って自然に口に出るようになりました。
ヒンナは、単純に美味しいっていう意味ではなくて、神様への感謝の気持ちがこめられています。
このヒンナという言葉が出る度に、「セープ、セープ」と言いながら食べるタイの東北(イサーン)地方の人たちのことを思います。
ゴールデンカムイ 11
(ヤングジャンプコミックスDIGITAL) Kindle版
野田サトル (著) 形式: Kindle版
アシリパちゃんが表紙の巻を載せてみました。
寒くて雪が多く作物を育てにくいアイヌと暑く乾いた貧しい土地のイサーンとの違いはありますが、限られた食材を工夫する人たちの知恵ってすごいなあって思います。
バンコクでもイサーン料理のお店で食べられますが、ぜひ、イサーンに出かけて本場の空気の中で食べて欲しいものです。
きっと思わずセープ、セープと口に出るでしょう。
でも多分、その前にヒーヒーってなっちゃうかも。
料理名: ต้มแซ่บ
日本語名: トムセープ
英語名: spicy soup with pork rib
備考: 激辛なことが多いので、辛さ控えめにとお願いするといいですが、あらかじめ仕込んでいる場合には難しいですね~。辛さが苦手な方も一度はチャレンジして欲しいです。
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